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ショッピング枠現金化が黙認される理由

ショッピング枠現金化を利用すると、クレジットカード会社は本当に損害を被るのでしょうか?意外にもクレジットカード会社は損どころか得をしている点もあるようです。ショッピング枠現金化をカード会社が黙認してると囁かれる理由を解説します。

カード会社は現金化行為を黙認?

ショッピング枠現金化は禁止されている?

ショッピング枠現金化は法律違反ではありませんが、カード会社の規約では禁止されており、場合によってはペナルティの対象となります。
しかし実際にペナルティが発生しているケースは少なく、クレジットカード会社は現金化行為を黙認している側面もあるようです。
そこで当ページでは、クレジットカード会社がショッピング枠現金化を黙認しているのでは?と思われる理由についてまとめました。

クレジットカード会社は損するのか

クレジットカードと現金

クレジットカード会社はショッピング枠現金化を禁止していますが、本当の所どのような見方をしているのでしょうか?
まずは“黙認が囁かれる理由”についてご紹介します。

理由①~手数料で儲かっている

カード会社からしてみると、ショッピング枠現金化は数十万円単位の高額利用が多いため、より多く手数料を得る事ができます。
したがって、利用者が返済を滞納さえしなければ、クレジットカード会社にとっても不利益が無いのです。
実際に、ショッピング枠現金化はカード会社の利用規約や会員規約では禁止されていますが、厳しく調査したり取り締まったりしている様子はありません。

理由②~最終的には回収できる可能性が高い

利用者の債務が増え、債務不履行リスクが高まるという点もクレジットカード会社がショッピング枠現金化を禁止する理由の一つです。
しかしながら、利用者が返済できずにカードを強制解約することになったとしても、その後もクレジットカード会社は裁判所を通して支払いの督促や差し押さえ等を行い、ほとんどのケースでは回収しているのが現実です。

大手クレジットカード会社「セゾンカード」の2012年から2016年の決算報告書によると、ショッピング枠利用時の90日以上の延滞状況は全体で1.36%~1.40%に留まっており、貸倒れによる損失はほんの一部である事が分かります。

ショッピング枠現金化はクレジットカード会社にとっても必要悪的な存在であり、現状では黙認しているような状態だとわかりました。
利用者の支払い滞納が深刻化しない限りカード会社には損害はなく、滞納が続いたとしても最終的には裁判で取り立てることができるのです。

クレジットカード会社はショッピング枠現金化を禁止しています。
これはクレジットカード会社が損害を被ることを回避するためと言われていますが、意外にもカード会社が損をするケースはごく稀です。
また、禁止している意図には、利用者が多重債務を負うことを防止する目的もあります。
ショッピング枠現金化を利用する際は返済が可能な金額・頻度で利用するようにしてください。

カード会社から見ても必要悪?

ショッピング枠現金化はクレジットカード会社に大きな利益を生み出しています。
現状では厳しく取り締まるルールや法律がないため、クレジットカード会社にさえ目を付けられなければ、ショッピング枠現金化で不利益を受ける事はありません。

ただし、換金性の高い商品(商品券や新幹線の回数券等)を繰り返し現金化していると予期せぬ形で利用停止となる恐れがあります。
無茶な利用は避けショッピング枠現金化業者等を賢く活用するようにしましょう。