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ショッピング枠現金化に纏わる摘発事例と理由

ショッピング枠現金化には摘発された事例が数件あります。逮捕理由や業者の手口などを詳しく調べてまとめました。また、個人で逮捕された人がいるのか?利用者の逮捕者はいるのかなども調査しました。

ショッピング枠現金化に纏わる摘発事例

摘発事例から見る違法・合法の線引

ショッピング枠現金化は違法ではないものの規約違反という面でグレーな部分もあり、利用に抵抗があるという人も多いのではないでしょうか。
そこでこちらのページでは、ショッピング枠現金化に関する業者や利用者が摘発・逮捕された事例があるのかどうか、詳しく調査した結果をご紹介させて頂きます。
ショッピング枠現金化を本当に利用するかどうか、最終的な判断材料にするためにも、予めチェックしておきましょう。

ショッピング枠現金化業者の逮捕事例

摘発に向かう警察のパトカー

ショッピング枠現金化は法的に違法ではないものの、完全にクリーンな存在とは言えないようです。
実際に、業者の営業方法によってはこれまでに摘発され逮捕者が出た事例がありました。
ここでは4件の事件をご紹介します。

事例1 全国初の摘発

2011年8月、東京都台東区の貴金属販売会社「インフィニティ」の元代表が出資法違反の疑いで逮捕さました。
これが、全国で初めてのショッピング枠現金化業者の逮捕です。
営業形態はキャッシュバック方式をとり、高金利で現金化をして実質的に法外な利息を得ていたことが問題となりました。

関連記事:日本経済新聞 2011.8.5
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0500Q_V00C11A8CC0000/

事例2 脱税容疑からの芋づる

2012年7月、前年に続き全国2例目のショッピング枠現金化業者の摘発事例で、出資法違反(高金利)容疑で30代の男ら計10人が逮捕されました。
営業形態はこちらもキャッシュバック方式で、CDを数百万円で販売してキャッシュバックを行い、法定利息の十数倍以上の手数料を受け取っていました。
経営者の男は、もともと同年1月に現金化で得た約1億円の所得を隠し、脱税した容疑で逮捕されていました。

関連記事:日本経済新聞 2012.7.19
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG18054_Y2A710C1CC1000

事例3 被害者200人超え

2013年5月、埼玉県警は東京都荒川区の無職の男とその他6人を出資法違反の疑いで逮捕しました。
男らは、多数の客に対して運営していたアダルトサイトの利用料を請求し、支払えない利用者にキャッシュバック型のショッピング枠現金化をさせていました。

関連記事:日本経済新聞 2013.5.10
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0905K_Q3A510C1CC0000/

事例4 貸金業登録業者だが…

2013年9月、東京都渋谷区の貸金業元社長と従業員10人が、出資法違反の疑いで逮捕されました。
この業者は、運営していたショッピングサイトにて、天然石をクレジットカード決済で購入させた上でそれを買い戻す「買い戻し方式」の業態でした。
実際には購入させた天然石の受け渡しはなく、法定利息の30倍にも及ぶ暴利で貸し付けを行っており、摘発されました。

摘発事例を見る限り、逮捕された要因としては「キャッシュバック型である事」や「実際に物品のやり取りがない事」が挙げられますね。
貸金業許可を得ながら、裏でヤミ金のような貸し付けを行っていた逮捕事例もある以上、業者の見極めは本当に難しいですよね。
現状では、古物営業許可を取得した買取型の現金化業者を選ぶ事が最も安全性が高そうです。

個人が逮捕された事例もあった!

現金化に関連する犯罪で逮捕された男性

上記4件は業者が摘発される事例でしたが、現金化によって個人が逮捕された事例もありました。
2017年11月、アプリ上で物品を売買するフリマアプリ「メルカリ」を利用して、現金を額面以上の金額で出品し、法定利息を上回る利息を受け取った出資法違反の疑いで、千葉県成田市の男が逮捕されました。
このような現金化の手口で逮捕者が出たのは全国で初めてで、この他に同様の手口の疑いで3人の逮捕者が出ています。

個人が逮捕された事例は、クレジットカードを利用したものではありませんでしたが、必ずしも個人が逮捕されないとは言い切れないとわかりました。
しかし、利用者側が逮捕された事例は今のところ確認されておりません。

摘発されたが違法とは言い切れない

ショッピング枠現金化を行う業者が逮捕された事例は数件確認できました。
やはり法律上は違法ではなくても、完全にクリーンではなく「グレー」というのが正しい見解だと言えるでしょう。

しかし、摘発されたのはほとんどがキャッシュバック型、もしくは物品のやり取りがない架空の取引を装った業者です。
段取りをきちんと踏んだ優良な業者は現在でも営業を続けています。
ショッピング枠現金化を利用する際は、買取型で且つ正式なフローで行っている業者を選ぶようにしましょう。